会社方針

株式会社中岡設計は「自律」します。倫理観・技術・品質・公正・誠実をコア・バリューとして醸成してきた皆様からの「信頼」をさらに高めるため社員の能力をフルに発揮できる組織体制を構築し、多くの優秀なプロフェッショナルを育成してきました。役職員は、当社の技術力の提供が最大の社会貢献であるとの自覚をもって、災害復興、防災力の強靭化、施設の維持管理など、その使命を果たすべく、たゆみない努力を続けてまいります。

 

たとえば【住宅設計】ですが、『空間そのものを明確なコンセプトをもってデザインする』ことが必要だと考えていますこの取り組みが一人一人の喜びや満足感、充実感に繋がるような結果を生み出す事ができれば思います。これは、人々の生活において『今』必要なものを的確に捉え、時代のニーズに即したものを創り出す事であり又、同時に5年、50年、100年先まで考慮した物づくりであると考えます。そこで、【10のコンセプト】を考えてみました。お客様とのディスカッションの後に一本目の線を引かせて頂きます。

 

 【1.自然と一体感がある家 A House United with Nature

人間の生活は自然の摂理との調和の中にあるべきだと考えます。日々の暮らしの中で自然の美しさや豊かさや快適さを感じることができ、人間の生活が自然の豊かな多様性の一部であると実感できるような家が理想だと考えます。たとえばそこには空気と光と影に満ちあふれ、落ち着けるぬくもりに抱かれる風景があります。

 

2.家と庭は一体に設計する Continuity of House and Garden

自然を感じられる家にするためには庭の存在が欠かせません。「家庭」という言葉が家と庭で成り立っているように、その2つは人の生活にとって切りはなすことができない大切な要素です。ですから家をつくる時、私は常に庭と家を一体で設計します。

 

3.開口部を大切にする Importance of Openings

庭と家の関係を密接にするためには開口部のあり方が重要になります。アルミサッシをポンと付けてしまえば簡単ですが、それでは素敵な家にはなりません。また開口部はプライバシィの確保や防犯の問題、熱損失の問題もありますし、何より光が美しくなくてはなりません。季節による太陽の位置の違いに細心の注意をはらって、その家のその空間に最適な開口部を設計するよう心がけています。

 

4.自然素材に囲まれた生活 Natural Materials

家作りの素材はできるだけ自然のものが良いと思っています。特に内装材は木や草や紙や土といった自然の味わいがあるものにしたいと思いつつ設計をしています。その方が時がたつにつれて味わいが増す家になりますし、何より自然の素材は人の心を安心させてくれるからです。かといって先端素材に抵抗しているわけではありません。高性能住宅との融合を目指しています。

 

5.家具は家に合うものを選ぶ Selecting Appropriate Furniture

家具は体に触れるものですから、その良し悪しが生活の豊かさを大きく左右します。せっかく良い家を作ってもそれに合わない家具だとせっかくの家が台無しになってしまいかねません。機能的でデザインのすぐれた家具、存在感のある家具、安らぎを与えてくれる家具、そのようなものをお勧めしています。勿論一部の家具からフルオーダー家具にも自信を持っています。

 

【6.ひかえ目な外観と豊かな内部 Modest Exterior and Rich Interior

限られた予算で家をつくる場合、外観とインテリアとどちらを優先するかと問われたら、迷わず「インテリア」と答えます。なぜなら、家は中に住むためにつくるものであって、他人に見せびらかすためにつくるものではないからです。家の外観は耐久性さえあれば、むしろ周辺の街並みにとけ込むような、ひかえ目なものの方が良いと思っています。ドアを開けて部屋に入った瞬間、顔がほころぶ満足感をお届けしたいと思っています。

 

【7.収納は十分に取る Adequate Storage space

豊かな生活をするためには、身の回りにさまざまなものが必要です。それらのものが適切に収納できるようにしておかないと家の中がものだらけになってしまいます。ですから、収納は効率が良く、見た目もすっきりとした造り付けのものを中心に十分に取ることを心がけています。収納スペースは天井裏にも、床下にもあります。

 

8.設備に頼りすぎない快適さ Relying less on the Equipment

自然を感じながら生活するといっても、今日の生活に冷暖房や給湯の設備は欠かせません。暖房は床暖房を標準とし冷房は家の風通しを良くしたり吹き抜けをつくることで最小限におさえるというのが私の考えです。特に開口部は熱損失が大きいのでペアガラスを標準とし、家全体の断熱性能を上げることで、設備に頼りすぎずに夏涼しく冬暖かい家をつくることを心がけています。その方が地球にも優しくはるかに快適だと思うからです。

 

9.日本的なるものと西洋的・近代的なるものの融合Harmony of Japanese Tradition and Western Modenity

私の家づくりの哲学や美学は日本や東洋にもともとあったものをベースにしているのかもしれません。それは地球の将来を考えると大変思いに富むものだと考えます。それを西洋化・近代化された今日の私達の生活の中にどう取り込み融合させるかが大きなテーマとなっています。

 

10.建築としての住宅 House as a piece of Architecture

どんな小さな住宅であっても、そこでの生活自体が豊かで美しく住宅はそれをやさしく包み込む空間芸術、つまり建築であってほしいと思います。建築としての住宅には考えに一貫性が必要ですし何よりも空間に質の高さが不可欠です。それは人間にとって変わることのない普遍的な価値を有することを意味していますが、時を越え、文化や国の違いを越えて久しく愛される住宅を目ざして、これからも設計を続けたいと考えています。

 

ここまでご覧頂きましてありがとうございます。お客様のご要望、ご意見を軸とし『空間そのものを明確なコンセプトをもってデザインする』という命題にブレのない姿勢で取り組む事をお約束いたします。

 ごあいさつ

 
 
複数のプレートが入り組んでいる場所に位置ている日本は数々の大災害を経験してきました。特に記憶に新しい阪神淡路大震災や東日本大震災、熊本地震は世界中に大きな衝撃を与えました。これに加え、近い将来にあると予想される大規模地震災害、顕在化してきた社会資本の老朽化、気候変動による世界的な豪雨災害など、安全への備えは喫緊の課題となっています。また、少子高齢化の進行に対しては、快適で健康かつ活力ある暮らしの基盤つくりや環境問題への対応をこれまで以上に必要としています。一方、グローバル化の進展は高機能高品質かつ本物志向を基軸に世界への貢献の機会を与えてくれます。これからも、当社とそのグループは、世界に誇れる技術と英知をもって安全かつ社員、お客様、社会に供与すべく潤いのある豊かな社会を形成していくことに挑戦していきます。